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謝金で使用する封筒にルールはある?マナーや注意点を紹介


2024.05.01

企業などが自社で雇用している人以外に業務を依頼した場合などで、感謝の気持ちを表して謝金を支払うケースがあります。謝金と報酬の線引きは非常に難しいと考える人もいるでしょう。

謝礼を渡す際には、基本的には封筒に入れた現金を手渡しすることになりますが、どのような封筒を使用すれば良いのでしょうか。本記事では、謝金で使用する封筒のマナーや注意点などを詳しく解説します。

謝金と謝礼との違い

謝金と似たようなものとして、謝礼金があります。謝金と謝礼について、基本的には同じニュアンスで使用されるものの、若干の差異があります。

謝礼とは、主に以下2つの意味がある言葉です。

  • 相手に対してありがたいと思う気持ちを表すこと
  • 相手に対してありがたいと思う気持ちを表す目的で品物や金銭を贈ること

「謝」には“あやまる”とも読むことができ、“わびる”や“ことわる”などの意味合いが含まれます。また、「礼」には社会生活を送る上で順守すべき行動の形式や、規範となる作法より「感謝の意」を表すという意味合いがあるのです。

以上より、謝礼とは“お礼の意を表すこと”を指します。一方で、謝金という言葉には「相手に対してありがたいと思う気持ちを表して贈る金銭」のことです。

ここまでの内容を要約すると、謝礼は言葉や物品などによって感謝の気持ちを表すこと全般を指す言葉であるのに対して、謝金は「お礼の意を表す金銭」のことを指します。よって、謝金は謝礼の一部と言えるでしょう。

謝金を渡すタイミング

謝金は業務などに協力してもらったタイミングでお渡しするものであり、謝金を渡すのも業務がひと段落付いてからおこなうのが一般的です。また、渡す際には感謝の気持ちを添えて渡すのがベターでしょう。

謝金を渡しても、相手が辞退されることも多いですが、なるべく受け取ってもらえるような言葉をかけましょう。一般的に、相手にものを渡す際に「つまらないもの」という言葉を添えることがありますが、謝金については謙遜の言葉はなるべく付けないようにしましょう。

謝金を支払う際の封筒の選び方とシーン

実際に謝金を渡す場合、お札を裸のまま渡すのは厳禁です。必ず、封筒に入れて渡すのがマナーとなっています。

では、謝金を渡す際の封筒は、どのようなものを選択すれば良いのでしょうか。ここでは、謝金を支払う際の封筒の選び方をシーン別に解説します。

使用する封筒の選び方と書き方

謝金をお渡しする際の封筒のマナーとして、大前提として茶封筒は使用しません。茶封筒は主に郵送する際や書類を渡す際に使用する封筒です。

謝金をお渡しする際には、感謝の気持ちを示すものであり、茶封筒はさすがに簡易的過ぎるでしょう。よって、主に「のし袋」または「白い無地封筒」を使用すると良いでしょう。

のし袋と白い無地封筒との使い分けについては、以下の基準で行ってください。

のし袋を使用するケース

のし袋を使用するケースとしては、ご祝儀や不祝儀を渡す場合です。主に、結婚式においてご祝儀をお渡しする場合や、発表会などにおいてご祝儀をお渡しする場合は、ご祝儀用ののし袋を使用します。

一方で、法事やお葬式などのシーンでは、不祝儀ののし袋を使用しなければなりません。以上のように、シチュエーションによってのし袋の選び方が変わり、マナーもそれぞれ異なります。

渡し方次第では、失礼にあたってしまうので事前に確認した上で適切な対応が必要です。また、基本的には謝金はのし袋を使用するまでのことはなく、白い無地封筒で渡すケースが多いでしょう。

白い無地封筒を使用するケース

白い無地袋を使用するケースとしては、弔辞や法事などの冠婚葬祭のシーンではなく、普段のお礼をしたい場合に使用します。例えば、講演会に人をまねいて謝金を渡す場合は、白い無地封筒を用いて手渡しします。

また、月謝や会費などを現金で渡さなければならない場合も、白い無地封筒を使用するケースがあるでしょう。ただし、相手側から使用する封筒が指定されている場合は、指定の封筒を使用するのが良いでしょう。

また、結婚式などのお祝い事に関しての謝礼では「結び切り」といった水引きがあるものを選びますが、謝金の場合は水引きがない封筒を使用する形が一般的です。ただし、のし袋を使用したとしても、特にマナー違反とまではなりません。

ほかにも、白い無地封筒を使用するだけでなく中袋や懐紙を使用しましょう。「中袋」とは、主にご祝儀袋の中でお札を包んで入れる袋のことです。なお、似たものとして「中包み」がありますが、上部に開口部がある袋状のものが中袋、お札を包む形状のものを中包みと呼びます。

「懐紙」とは、懐に入れて携帯する目的で使用する、小ぶりで二つ折りの和紙のことを指します。中袋や懐紙を使用することは必須ではないものの、より感謝の気持ちを示したい場合は使用すると良いでしょう。

謝礼を封筒で渡す場合の書き方

謝礼を渡す場合は白い無地封筒を用いることになりますが、無地のまま渡すのはマナー違反となってしまいます。必ず、表書きを記載した上で渡しましょう。

ここでは、謝礼を封筒で渡す際の表書きの内容や、記入するときの注意点などを紹介します。

謝金封筒に記載する内容

謝金を渡すための封筒の表書きについては、「御礼」と記載するのが一般的です。御礼以外の記載内容としては、以下のようなものがあります。

  • 御礼
  • 謝礼
  • 謝金

上記に区分けはなく、どれを使用しても特に問題とはなりません。また、謝金を渡すシーンが明確である場合は、「講演料」といった具体的な内容を記載するケースもあります。

ただし、注意したいのは「寸志」を使用する場合です。寸志は、主に「ほんの少しの気持ち」という意味があり、謝金を渡す場合にも使用できます。ただし、寸志は目上の人から目下の人に対して使用する言葉です。

よって、目上の人に対して謝金を渡す際に寸志を使用すると、失礼に値することがあるので注意しましょう。

また、謝金を渡す際には相手の名前を記載しないのが一般的です。ただし、自分の名前は必ず記載しましょう。名前は、表書きの下に少し小さめの字で記載します。

連名で渡す場合は、名前を少しずらして記載する形となりますが、右側から目上の人の名前を記載するのがマナーです。ほかにも、一般的に不祝儀などでは金額を記載して開封しなくても一目で金額が分かるように配慮しますが、謝金の封筒の場合は金額を記載しません。

どうしても記載が必要な場合は、中袋の後ろ側に記入してください。

謝金封筒を記載する際に使用するもの

謝金の封筒の表書きなどを記入する場合、筆ペンを使用するのが良いでしょう。ただし、筆ペンが手元にない場合は、黒のマジックを使用しても問題ありません。

ただし、あくまでも黒色のマジックを使用してください。また、ボールペンでは字が細すぎるため見た目が良くありません。よって、マジックを使用する場合でも一定の太さがあるものを使用しましょう。

謝金を渡す際のマナー

謝金を渡す際のマナーとして、以下を守りましょう。

  • 封筒は必ずしも封をしなくても良い
  • 紙幣の顔が表上になるように封筒にお金を入れる

各マナーについて、詳しく解説します。

封筒は必ずしも封をしなくても良い

封筒に謝金を入れた後、封をすべきかどうか悩むものです。基本的には、封をして渡すことが多いでしょう。ただし、必ず封をしなければならないというルールはなく、封しないまま渡すケースもあります。

例えば、謝金を渡す金額が明確ではなく、一旦相手に渡して金額を確認してもらいたい場合は、封をせず渡します。もし封をしないで渡すのに抵抗がある場合、簡易的にテープを貼ってすぐに開封できるようにすると良いでしょう。

紙幣の顔が表上になるように封筒にお金を入れる

謝金の封筒にお札を入れる際には重要なマナーとして、必ず紙幣の肖像画が表上になるように入れる必要があります。これにより、封筒を開封してお札を取りだした際に肖像画が最初にみえます。

もし2枚以上のお札を渡す際は、必ず同じ向きに入れてください。

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また、セキュリティ機能が優れているため安心して利用できるメリットもあります。

マナーを遵守して謝金を渡そう!

謝金を渡す際には、ご祝儀などと同じように一定のマナーがあります。特に、使用する封筒や書き方にはマナーがあり、遵守しなければなりません。

また、お札の入れ方にもルールがあり、きめ細かな対応が必要です。本記事で紹介した内容を参考に、謝金を渡してみましょう。