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【2025】公益法人の会計システム10選!相場やメリット・選ぶポイントも解説


2025.10.09

公益法人の会計処理をより効率化したい場合には、会計システムを導入がおすすめです。会計システムを利用することで、書類作成がスムーズにでき、人的ミスも減らせるなどのメリットがあります。
本記事では、会計システムの相場やメリット、公益法人向けのおすすめの会計システムを紹介します。

公益法人向けの会計システムとは

公益法人には、会計基準があります。一般の法人と異なる処理が必要となりますが、会計システムを利用すると、スムーズに対応できます。ここからは、公益法人の会計基準や会計システムの相場などを紹介していきます。

公益法人には会計基準がある

公益法人には、営利企業とは異なる「公益法人会計基準」が定められています。
これは、公益法人の財務状況を適正かつ明確に示し、社会的信頼を確保するための会計ルールです。公益法人は寄附金や補助金など公的資金を扱うことが多く、透明性と説明責任が特に求められます。
公益法人会計基準では、貸借対照表・正味財産増減計算書・財産目録などの財務諸表を作成し、注記を含めて情報を開示することが求められます。また、公益目的事業と収益事業を区分して管理することも特徴で、法人の資金が公益目的に適切に使われているかを明確に示すことも大切です。

公益法人の会計システムとは

公益法人向けの会計システムは、公益法人の会計処理に特化しています。一般の企業が自社の利益を重視しますが、公益法人は社会や公共の利益である公益性に重きをおきます。そのため、会計処理においても法人の公益性が明確にわかる形で行わなければいけません。

また、公益法人の会計では、資産の取引の仕方などにより「指定正味財産増減取引」と「正味財産増減取引」を区分することが必要です。

このような公益法人の会計も会計システムを利用すると、効率的に処理できるでしょう。

公益法人向けの会計システムの相場

公益法人向けの会計システムの価格帯は数万円から150万円ほどと幅広い相場となっています。クラウドタイプは比較的リーズナブルなため購入しやすい傾向があります。相場より安いものは搭載機能があまり充実していない可能性もあるため、費用だけを重視して会計システム選びをするのはおすすめできません。

また、自法人の会計の仕方に適した内容かどうか確認することも大切です。導入しても業務に上手くフィットしない場合もあります。この他、法人内のインフラ状況に適したタイプの製品を選ぶこともポイントです。

会計システムを選ぶ際には、相場だけでなく、機能や操作性なども調べた上で、自法人に適した製品を見つけることが大切です。

公益法人のおすすめ会計システム10選!

公益法人のおすすめ会計システム10選!

公益法人向けの会計システムにはさまざまな製品があります。ここからは、おすすめの会計システムを紹介します。

公益大臣NX

公益大臣NXは、応研株式会社が提供する公益法人・一般社団法人・一般財団法人向けの会計システムです。パソコン操作に慣れていない方でも操作しやすい会計システムです。伝票入力と同時に財務諸表を自動生成する設計で、「貸借対照表」「正味財産増減計算書」「財産目録」などの帳票が出力可能です。予算・月次・決算など幅広い会計処理に対応しているため、経理業務を効率化できます。クラウド版運用も提供しており、クラウド環境での利用にも対応可能です。

FX4クラウド

FX4クラウドは、クラウドタイプのため、複数の拠点での使用が可能です。書類が簡単に作成できる他、セキュリティの性能が高いことが特徴です。災害やサーバー攻撃などのトラブルで、セキュリティが壊れデータ漏れが発生することを防ぎます。また、24時間365日体制でシステムの利用状況を監視しているため、不測の事態がおきた場合にも迅速に対応できる体制が整っています。ネットバンキングやクレジットカードなどのデータを自動的に仕訳してくれるなど、便利な機能も搭載されています。

PCA公益法人会計DX

PCA公益法人会計DXは、カスタムをしやすい会計システムです。例えば、事業区分や会計区分、予算科目などを法人の内容に合わせて自由に設定できます。画面のアレンジも可能で、使いやすいようシステムを調整することが可能です。オンプレミスタイプとクラウドタイプを提供しているため、法人に適したタイプを選べます。会計システムに慣れていない人でも操作しやすい設計となっています。

パワフル会計 公益

パワフル会計 公益は、多様なニーズに応じてカスタムできる汎用性の高さが魅力です。オリジナル機能が多いため、自法人に適した形で使用できます。会計ソフトの中でも人気の高いOBC奉行シリーズと互換性があることも特徴です。OBC奉行シリーズで作成したテキストファイルなどを取り込ませることが可能なため、既にOBC奉行シリーズを使用している法人は、こちらの会計システムの利便性が高いかもしれません。

公益補人財務会計ソフト ー公楽ー

公楽は、公益法人・一般社団法人・一般財団法人など、非営利法人向けに設計された財務会計ソフトです。仕訳入力から決算書作成までを一貫してサポートしてくれます。貸借対照表・正味財産増減計算書・財産目録などの財務諸表の自動作成も可能です。補助金や寄附金の管理、予算対比、監査資料の出力もスムーズに行えます。 直感的に操作できる画面設計で、会計業務に慣れていない方でも操作しやすいシステムとなっています。

公益法人会計システム The 会計

公益法人会計システム「The 会計」は、公益法人向けの財務会計ソフトです。複雑な会計処理を効率化し、仕訳入力から決算書作成までを一貫してサポートします。 損益や資金収支の両面で財務状況を把握できるほか、事業ごとの経費按分を自動処理できる配賦機能を搭載しています。内部統制を意識した権限設定やログ管理にも対応可能です。 帳票や財務諸表は自動生成でき、Excel出力にも対応しています。クラウド利用も可能なため、場所を問わず運用できます。

公益法人Ⅲdbシステム

公益法人Ⅲdbシステムは、日本ICSが提供する公益法人・一般社団法人など非営利法人向けの財務会計ソフトです。公益法人会計基準に対応しており、公益目的事業や収益事業など複数事業の区分経理と収支管理を効率化します。仕訳入力から決算書作成までを一貫してサポートし、貸借対照表などの財務諸表を自動で作成できます。入力支援や銀行データ取込による自動仕訳機能を搭載しており、業務の効率化も期待できます。

OPEN21 公益法人向け財務会計システム

公益法人向け財務会計システム「OPEN21」は、株式会社オービックビジネスコンサルタント(OBC)が提供する、公益法人・一般社団法人・一般財団法人など非営利法人向けの会計ソフトです。公益法人会計基準に準拠し、公益目的事業や収益事業など複数事業の区分経理に対応しています。配賦機能や資金収支管理、予算実績対比などの機能を備え、公益法人の会計業務を効率化します。権限管理や操作ログなど内部統制機能を搭載し、オンプレミス版・クラウド版の両方に対応しています。

公益法人会計システム

株式会社オプティマの公益会計システムは、公益法人向けに開発された会計経理システムです。公益法人会計に求められる区分経理や勘定体系に対応し、予算管理から決算帳票作成までの業務を一元的にサポートします。仕訳入力や収支管理、決算書類の作成など、公益法人特有の会計処理に対応できます。「貸借対照表」「正味財産増減計算書」や年次決算帳票などの作成機能も備わっています。また、制度改正があった場合には、随時アップデート可能です。オンプレミス環境を中心に、ネットワーク型での運用にも対応しています。

WEBバランスマン

WEBバランスマンは公益法人向けの会計システムです。人事給与システム・謝金システムなど、会計や経理業務のシステムにも対応していることが特徴です。予算管理や予算執行のための伺書作成もスムーズに対応できます。システムは随時アップデートされるため、法改正にも対応可能です。クラウド・オンプレミス版の2種類があるため、自法人に適したものを選べます。簿記の専門的な知識や会計ソフトの使用経験がない方でも、操作しやすい設計となっています。

公益法人向けの会計ソフトを利用するメリット

公益法人向けの会計システムを導入することで、業務効率の向上が期待できます。これまで会計処理をすべて手作業で行っていた法人では、会計システムを導入することで自動化できる業務が増え、処理スピードと作業量の両面で改善が見込めます。一般法人向けの会計システムを使っていた場合でも、公益法人専用のシステムに切り替えることで、よりスムーズで正確な運用ができるでしょう。

一般的な会計システムでは、公益法人特有の勘定科目や区分経理に対応できず、手作業で補う必要が生じて、非効率になる場合があります。公益法人向けのシステムを利用すると、作業負担を軽減して、ミスの防止にもつながることもメリットです。

事務部門では、会計のほかにも総務・人事など幅広い業務を担っているため、会計処理の効率化によって全体の生産性が高まる可能性があります。導入には一定のコストがかかりますが、業務の効率化などの効果を考慮すれば、費用対効果の高い投資といえるでしょう。

公益法人の会計システムを選ぶポイント

公益法人の会計システムを選ぶ際は、公益法人会計基準への対応と業務効率化の実現性が大きなポイントになります。

次のような観点で自法人に適したシステムを選ぶことが大切です。

  • 公益法人に特化しているか
  • 制度改正に迅速に対応できるか
  • 操作性やサポート体制は十分か

また、配賦処理機能や予算実績管理機能を備えたシステムを選べば、会計業務だけでなく財務分析や経営判断にも活用できます。会計処理の自動化によって事務負担を軽減できれば、総務・人事など他業務へのリソース配分も最適化でき、組織全体の生産性向上にもつながります。

公益法人向けの会計システムのまとめ

公益法人向けの会計システムの利用によって、業務を効率化し、自法人の事業のさらなる充実を目指すことが可能です。ぜひ本記事を参考に、自法人に適した会計システムの導入を検討してみてください。