会計ソフトを導入すれば、会計業務を効率化できるうえに人的コストも削減できますが、ソフトの選び方がわからずにお困りの方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、おすすめの会計ソフト5選を比較し、比較する方法も詳しく紹介します。
おすすめ会計ソフト5選を比較

おすすめの会計ソフトとして、以下の5つのソフトが挙げられます。
会計ソフト名 | 特徴 | 主な機能 | おすすめポイント |
---|---|---|---|
WEBバランスマン | 公益法人向けに特化した高性能なクラウド型会計ソフト。簿記知識がなくても操作しやすい。 | 16年・20年会計基準対応、予算書出力、財務諸表作成、部門別権限設定 | 公益法人の会計基準に準拠し、セキュリティも万全。公益法人や一般法人での利用に適している。 |
マネーフォワードクラウド | 2,300以上のサービスと連携可能なクラウド型会計ソフト。POSレジ連携も対応。 | 自動仕訳、入出金明細自動出力、クラウドバックアップ | 多様な連携サービスにより幅広い業種で利用可能。データ紛失リスクが低く、効率的な仕分け業務が可能。 |
PCAクラウド会計 | 基本的な会計処理に加え、高度な管理機能や承認機能を備えたクラウド会計ソフト。 | 自動仕訳、仕分け承認、ログ管理、API連携、経営分析 | 中小〜大企業に対応。仕訳データの自動設定や経営分析機能が充実。操作性はやや難しい点に注意。 |
ジョブカン会計 | 高速処理とシンプル操作が特徴。データ入力後は自動的に元帳やレポートに反映される。 | クリック操作で勘定科目設定、決算書作成、消費税申告書作成 | 迅速な会計業務が可能。操作がわかりやすく、決算書作成もワンクリックで行える利便性が高い。 |
弥生会計オンライン | 小規模企業向けでシンプルかつスマホアプリ対応。データの自動取込やスキャン機能が便利。 | 領収書スキャン、自動仕分け、決算書作成、スマホアプリ対応 | 簿記知識がなくても使いやすい。場所を選ばず入力可能で、入力コスト削減に有効。小規模事業者に最適。 |
各ソフトの特徴や機能などをしっかり比較し、自社の使用意図、ニーズに適したソフトを選択してください。
①WEBバランスマン
WEBバランスマンは、公益法人向けに公益情報システムが開発、提供している高性能会計ソフトです。
シンプルな操作性が特徴的で、簿記の専門知識がなくても簡単に利用できます。
16年、20年の両方の会計基準にも対応しており、16年の会計基準の補助金申請に伴う報告書作成など、煩雑な業務にも柔軟な対応が可能です。
損益ベースで予算入力時における資金ベースの予算書出力や、賃貸貸借表や正味財産増減計算書、内訳表の出力など、便利な機能も多数搭載しています。
そのほかにも会計や業務、事業などの部門別に権限の設定も可能なうえに、Webサイトのセキュリティを高めるためのSSL証明書を発行する、信頼と実績の企業である「ジオトラスト社」のSSL証明書も取得するなど、セキュリティ対策も万全のソフトです。
高機能かつセキュリティも充実したソフトを希望されている方はぜひお試しください。
②マネーフォワードクラウド
マネーフォワードクラウドは銀行やクレジットカード、ECサイトやクラウドソーシングサイトなどをはじめとした、2,300以上ものサービスとの連携を可能にしている会計ソフトです。
搭載のPOSレジとの連携により、入出金明細の自動出力や効率的な仕分け業務にも対応できます。
またクラウドバックアップでのデータ保存も可能なため、データ紛失や盗難、破損などの心配もありません。
③PCAクラウド会計
PCAクラウド会計は、会計に関する基本的な機能や仕分け、管理会計用の仕分けなど高精度な会計処理機能を持つ会計ソフトです。
過去の仕分けデータから自動的に処理科目を設定できる、クイック処理と呼ばれる機能で作業時間を大幅に短縮できます。
さらに仕分け承認機能やログ管理機能など、ソフト全体の管理機能も充実している利便性の高い会計ソフトです。
④ジョブカン会計
ジョブカン会計は、高速な処理能力と迅速な会計業務を可能にした会計ソフトです。
クリック操作だけで取引先や勘定科目の設定や登録ができるうえに、データ入力後はレポートや元帳にデータが自動反映されるのもメリットといえます。
そのほかにも蓄積したデータを利用しての決算書作成や、個別注記表や消費税申告書などの書類をワンクリックで作成できる便利な機能も強みです。
⑤弥生会計オンライン
弥生会計オンラインは、日常的な取引や決算書の作成まで幅広い業務に対応した小規模企業向けの会計ソフトです。
簿記の専門知識がなくても簡単に利用できる、シンプルな操作性も魅力といえます。
スマホ専用のアプリである弥生会計オンラインを活用すれば、時間や場所を選ばずいつでも取引事項の入力も可能です。
また領収書のデータスキャンや銀行の明細などのデータも自動仕分し、自動取込を行うため、入力に必要な人的コストも削減できます。
会計ソフトとは?業務効率化とミス防止で業務負担を軽減

会計ソフトは、仕分けの記録や帳簿・決算書の作成を自動で処理するシステムです。手動作業に比べて経理業務の労力やミスを大幅に減らし、業務効率化につながります。初心者でも扱いやすい設計のものが多く、簿記の専門知識がなくても利用可能です。
また、勘定科目や詳細なデータから経営成績・財務状況を一覧表示でき、経営判断に役立ちます。会社法・税法の改正に合わせたアップデートも自動的に行われるため、法改正対応の手間も減ります。個人事業主の場合は確定申告書の作成も支援し、節税効果も見込めます。
クラウド型は複数の端末で利用でき、リアルタイムで税理士とデータ共有が可能です。一方、インストール型はオフライン環境で利用でき、より専門的な会計処理に対応しています。サポート体制や無料体験版の有無も選択の重要ポイントです。
会計ソフトを比較するときの選び方
会計ソフトを比較する有効な選び方として以下の5点が挙げられます。
- お試し期間があるかを確認・比較する
- 自社の規模に合っているかを確認・比較する
- サポート体制を比較する
- バージョンアップへの対応を比較する
- 担当者のスキルによって比較する
上記のポイントに注意し、自社の業務体形に最適なソフトを選択してください。
お試し期間があるかを確認・比較する
会計ソフトの中には、1ヶ月程度〜1年までの無料のお試し期間を設けているものや、期間を定めず完全無料で提供しているソフトもあります。
このようなお試し期間や無料期間を設けているソフトを利用すれば、初期の導入コストを抑えてソフトの使用感を確認できて便利です。
一方でお試し期間や無料期間を設けているソフトは、有料ソフトと比較して機能やサポート面で劣る点も事前に確認しましょう。
自社の規模に合っているかを比較する
会計ソフトは、青色申告に対応した個人事業主用と法人の決算に対応した法人用とに分類され、それぞれの規模に適したソフトを選ばなければいけません。
基本的に個人事業主用は法人の決算には対応できず、法人用は個人事業主用ソフトでは会計業務に対応できないので注意が必要です。
また大企業が導入するような多機能なソフトを中小企業が選択しても、不要な機能がほとんどになるケースが多く、結果的に導入、ランニングコストがかかるだけなので注意しましょう。
サポート体制を比較する
会計ソフトの選択においては、サポート体制もしっかり比較しましょう。
電話やチャット、メールなどのサポート体制はソフトのプランや料金で異なるので、自社に必要なサポートが充実したソフトを選択するのも重要です。
会計ソフトの中には、操作方法に加えて経理業務などのサポートも提供しているソフトやプランもあるので、事前に確認して自社のニーズに最適なソフトを選択しましょう。
バージョンアップへの対応を比較する
会計ソフトの多くは自動的にバージョンアップする機能を搭載しており、そのようなソフトを利用すればスムーズに業務を進めることができます。
中でもクラウドアプリ型の会計ソフトは自動バージョンアップ機能が搭載されており、導入により主導でのバージョンアップの手間を省くことも可能です。
一方でデスクトップ型の会計ソフトは、会計に関する規定や法令が変更した際に使用端末ごとに手動でバージョンアップしなければいけません。
このような観点からも事前に自動バージョンアップの必要性を検討し、自社の使用意図や目的を事前に検討したソフトを比較、選択しましょう。
担当者のスキルによって比較する
会計ソフトの中には高機能である故に、簿記などの専門知識がなければ使いこなせないソフトもあります。
導入後の失敗を防ぐためにも、最初は無料お試し期間を設けているソフトを利用して、試験的な導入を進めながら担当者のスキルに適したソフトを比較、検討しましょう。
また比較の際には担当者の簿記スキルだけでなく、実際の使用感などもしっかり確認、比較するのも重要なポイントです。
会計ソフトの比較についてまとめ
会計ソフトの導入により自社の会計、帳票整理などの手間を省き、作業効率向上による人的コストを削減することも可能です。
一方で自社の使用意図やニーズを把握し、最適なソフトを選択しなければ確かな成果を得ることはできません。
加えて近年多発しているサイバーテロなどにも対応可能なソフトを選ばなければ、顧客情報など重要情報を管理しながらの業務も困難になります。
そのような状況において高効率で安全に会計業務を行うためにも、高い会計処理能力と万全のセキュリティ対策が施されているWEBバランスマンをぜひご利用ください。